New York Public Library on Flickr - Photo Sharing!

これは昨日の市立図書館に「Amazonで購入」のリンクが登場という記事の関連です。
あらすじは、市立図書館にAmazonアフィリエイトが導入されたけど、公共のものである図書館としてそれはどうなの? とい話。

一方その頃、上の写真のように巨大なNew Yorkの公共図書館は歴史的資料を動画公開し、共有できるようにしました。
YouTube/iTunes/Facebookと言ったメジャーなWebサービスからの視聴も可能と言うことだそうです。

NYPL- Treasures of The New York Public Library Video Series

動画資料を公開ではなく、資料を動画形式で紹介といった感じでしょうか。

 

話は戻って、日進市立図書館の何が問題点となっているのか?

2008-12-27(Sat): 日進市立図書館のAmazonに思うこと - ACADEMIC RESOURCE GUIDE (ARG) - ブログ版

この方が指摘するのは大きく2点

  1. Amazon で購入させることが目的のようなデザイン
  2. 公共性の面からなぜAmazonだけなのか

ここからはホント、個人的な感想です。

 

1つめのAmazonで購入させることが目的のようなデザイン ですが、これは特に意図があった訳じゃないと思います;p

見切れちゃっていますが、画面の→に

image

蔵書に関する情報が書かれています。
ユーザーとしては本の画像に目が行きますから、Amazonで買うというボタンが結果として目立ってしまったのではないかなと思います。

これ以前のデザインを知らないので、amazonで買うの部分が元々は予約処理のボタンがあった…というなら確信犯でしょうけど;p

で!
逆に言えばどうして図書館はタダで本を貸し出しているの?

「いや…それが図書館だから」とか言われちゃうと困りますが、最近話題の本なんて予約が30件以上入っているなんてざらにあります。
自分の住んでいる田舎の県立図書館でも、話題の本は55件の予約が入っています。

図書館の使いにくいホームページでオンラインで予約をするような人が、資料として必要・緊急性を要する場合でなければ、わざわざ購入するでしょうか?
予約を入れているので待っていれば、いつかはそれを読むことが出来るんですから。

もちろん図書館は資料保存・貸し出しを行うことが中心の業務ですが、ベストセラーや話題の本に対しても同じ条件というのはなんだかおかしな話だと思います。

 

2つめの公共性の面からなぜAmazonだけなのか というのは、そこにAmazonがあったからじゃないでしょうか;p
おそらくこのシステムも数十人ものスタッフが・数ヶ月をかけて完成させた!! なんて思えません。
Amazonは共通の出版管理情報のISBNコードに対応しているので、ISBNコードから書籍の情報を引っ張ってくることが出来ます。

ISBN-barcode[1]
ISBN-barcode[1] on Flickr - Photo Sharing!

極論ですが、ISBNコードさえ管理していれば他の情報は持っていなくても良い…わけです。

もう1つは、「論議となりそうだ」にいささか関係する。なぜ、Amazonだけなのか?という点は公の機関だけに議論とはなるだろう。

その後に

オフラインで展開する地元書店も、品揃えが可能ならこの競い合いに加われるだろう。

このように書かれていますが、そのシステムを作るお金は誰が出すのか と。
図書館のお世辞にも使い易いとは言えない検索インターフェイスの改善よりも前に、アフィリエイトシステムの開発に投資するのもおかしな話です。

逆に入札制になったらAmazonは地方の図書館にはやってこないと思います。
もちろん国立国会図書館クラスの規模があれば別でしょうけど。

 

どうせやるならAmazonのアフィリエイト導入に留まらず、図書館から書店に対してこのリンク枠を売りつけ、買わせるくらいの意気込みで取り組むといいのではないかということ。いかがだろうか。

なお、図書館の業界では否定的な意見も出るだろう。だが、意欲的に挑戦している他の図書館の足を引っ張る暇があるなら、自館のサービス改善に努めてほしい。

これは面白いです。
話題の本はどうしても予約が多くなってしまいますから、そういった本のアフィリエイトは配当を高くしたりなど夢が広がります;p

もういっそ、一般書籍情報はAmazonで管理するぐらいのところが出ても良いんじゃないかなぁ
アフィリエイトのリンクじゃなくて、システムその物をね。